AIO/LLMO対策講座⑧! 比較・おすすめ系の質問に答えられるか? 〜AIに選ばれやすいWebサイトにするためのセルフチェックガイド〜
9. 比較・おすすめ系の質問に答えられるか
AIO/LLMO対策では、「比較」や「おすすめ」に関する質問に答えられる情報を用意しておくことが重要です。
ユーザーがAIを使う場面では、単に会社名や商品名を検索するだけではありません。
次のように、比較検討に近い質問をすることが増えています。
「初心者におすすめのサービスは?」
「近くで相談しやすい専門家は?」
「小規模事業者に向いているツールは?」
「子ども連れでも利用しやすい店舗は?」
「料金が分かりやすい会社は?」
「AとBはどちらを選べばいい?」
「失敗しない選び方を教えて」
このような質問に対してAIが回答するには、Web上に比較の材料が必要です。
つまり、AIに選ばれるためには、自社サイトの中に「自社はどのような人に向いているのか」「どのような選び方をすればよいのか」「比較するときに何を見ればよいのか」を整理しておくことが大切です。
ここで注意したいのは、自社を一方的に良く見せる比較表を作ればよい、ということではありません。
AIやユーザーにとって役立つのは、公平で具体的な判断材料です。
「当社が一番です」と書くよりも、「このような条件の方には向いています」「このような場合は別の選択肢も検討したほうがよいです」と説明するほうが、信頼されやすくなります。
比較・おすすめ系の質問に答えられるWebサイトは、AIにとってもユーザーにとっても使いやすい情報源になります。
9-1. 選び方や比較基準を説明するページがあるか
まず確認したいのは、自社の商品・サービス・店舗・団体を選ぶ前に、ユーザーが知っておくべき「選び方」や「比較基準」を説明しているかどうかです。
多くのWebサイトでは、自社の商品やサービスの紹介はあります。
しかし、ユーザーが比較検討するときに必要な「どう選べばよいか」まで説明しているサイトは意外と多くありません。
たとえば、次のようなページがあると、ユーザーにとって役立ちます。
- 初めて利用する方向けの選び方
- 失敗しない相談先の選び方
- 料金を見るときの注意点
- サービス内容を比較するときのポイント
- 申し込み前に確認すべきこと
- 地域で事業者を選ぶときの基準
- 法人向けと個人向けの違い
- 無料サービスと有料サービスの違い
- サポート範囲を確認する方法
このようなページは、AIにとっても回答に使いやすい情報になります。
たとえば、ユーザーが「○○の選び方を教えて」と質問したとき、選び方を整理したページがあれば、AIが参考にしやすくなります。
選び方ページを作るときは、次のような構成にすると分かりやすくなります。
- どのような人が選ぶべきか
- 比較するときに見るべき項目
- 料金だけで判断しないほうがよい理由
- 事前に確認すべき条件
- よくある失敗例
- 自分に合う選択肢を見つける方法
- 相談前に準備しておくこと
たとえば、次のような文章です。
「サービスを選ぶときは、料金だけでなく、対応範囲、サポート内容、利用開始後のフォロー、実績、口コミ、契約条件を確認することが大切です。特に初めて利用する場合は、事前相談で不明点を確認できるかどうかも重要な判断基準になります。」
このように、選び方を丁寧に説明すると、ユーザーの不安を減らすことができます。
また、自社の商品・サービスがどのような条件に合っているのかも自然に伝えやすくなります。
AIO/LLMO対策では、単なる宣伝ページだけでなく、ユーザーの判断を助けるページを用意することが大切です。
9-2. 自社の商品・サービスが向いている人を説明しているか
比較検討中のユーザーにとって、「この商品・サービスは自分に合っているのか」は非常に重要な情報です。
そのため、自社の商品・サービスがどのような人に向いているのかを明確に書いておきましょう。
たとえば、次のような表現です。
- 初めて利用する方に向いています
- 小規模な事業者に向いています
- 短期間で始めたい方に向いています
- 対面で相談したい方に向いています
- 継続的にサポートを受けたい方に向いています
- 費用を抑えて始めたい方に向いています
- 専門家に相談しながら進めたい方に向いています
- 地域の事情を踏まえて相談したい方に向いています
このような情報があると、ユーザーは自分に合うかどうかを判断しやすくなります。
AIも、ユーザーの条件に合わせて候補を整理しやすくなります。
たとえば、ユーザーがAIに「小規模事業者でも相談しやすいサービスは?」と質問した場合、自社サイトに「小規模事業者向け」「初めての方向け」「月額○円から」などの情報があると、候補として扱われやすくなります。
一方で、次のような表現だけでは、対象者が分かりにくくなります。
「幅広いニーズに対応します」
「どなたでもご利用いただけます」
「さまざまな課題を解決します」
もちろん、幅広い対応ができることは強みです。
しかし、AIやユーザーにとっては、もう少し具体的な対象者が示されていたほうが判断しやすくなります。
たとえば、
「個人のお客様から法人のお客様まで対応しています。特に、初めて○○を利用する方や、専門担当者がいない小規模事業者からの相談が多くなっています。」
のように書くと、幅広さと具体性の両方を伝えることができます。
自社が向いている人を整理するときは、次の観点で考えてみましょう。
- 個人向けか法人向けか
- 初心者向けか経験者向けか
- 小規模向けか大規模向けか
- 短期利用向けか長期利用向けか
- 地域利用向けか全国対応か
- 価格重視か品質重視か
- 相談しながら進めたい人向けか、自分で進めたい人向けか
「誰に向いているか」を明確にすることは、AIに選ばれるためだけではありません。
問い合わせや申し込みの質を高めることにもつながります。
9-3. 逆に、向いていないケースも説明できているか
信頼性を高めるためには、「向いている人」だけでなく、「向いていないケース」も説明できると効果的です。
多くのWebサイトでは、自社の商品・サービスの良い点だけを伝えようとします。
しかし、ユーザーが比較検討しているときには、「自分には合わない可能性があるのか」も知りたいものです。
向いていないケースを正直に説明すると、かえって信頼されやすくなります。
たとえば、次のような書き方です。
「短期間で最低限の内容だけを利用したい方には向いていますが、独自要件が多い大規模な運用には個別相談が必要です。」
「当店は落ち着いた空間を重視しているため、大人数での宴会利用には向いていません。」
「オンラインで完結する内容には対応できますが、現地確認が必要な場合は対応地域が限られます。」
「費用を抑えたい方には基本プランがおすすめですが、細かな個別対応を希望される場合は追加費用が発生します。」
このように書くと、ユーザーは自分に合うかどうかを判断しやすくなります。
AIも、条件に合わないケースを避けて回答しやすくなります。
向いていないケースを書くときは、否定的な印象になりすぎないように注意しましょう。
ポイントは、「できません」と突き放すのではなく、「このような場合は別の方法が向いています」「個別相談が必要です」と説明することです。
例:
「すぐに大量導入したい場合は、事前に運用体制を確認する必要があります。」
「完全な個別対応をご希望の場合は、標準プランではなく個別見積りをご案内しています。」
「遠方からの利用を希望される場合は、オンライン対応が可能な内容かどうかを事前に確認します。」
このように、向いていないケースを整理することで、ミスマッチを減らすことができます。
AIO/LLMO対策においても、誠実で具体的な情報は信頼性の向上につながります。
9-4. 地域別・用途別・目的別の情報があるか
AI検索では、ユーザーがかなり具体的な条件をつけて質問することがあります。
たとえば、次のような質問です。
- ○○市で相談できるところは?
- 子育て世帯に向いているサービスは?
- 小規模事業者向けのツールは?
- 初心者でも使いやすい商品は?
- 採用に役立つサービスは?
- 観光客向けの施設は?
- 高齢者にも分かりやすい相談先は?
- 法人向けに対応している会社は?
このような質問に答えてもらうには、Webサイト側に地域別・用途別・目的別の情報があることが重要です。
たとえば、同じサービスでも、地域や利用目的によって伝えるべき内容は変わります。
地域別であれば、
- ○○市で利用したい方へ
- ○○県内の事業者向け
- 近隣エリアへの訪問対応
- 地域特有の事情に合わせたサポート
- 地元での実績や活動
用途別であれば、
- 初めて利用する方向け
- 法人向け
- 個人向け
- 採用目的
- 集客目的
- 業務改善目的
- 教育目的
- 相談目的
目的別であれば、
- 費用を抑えたい
- 早く始めたい
- 専門家に相談したい
- 継続的にサポートしてほしい
- 自分で管理したい
- 家族で利用したい
- 社内で共有したい
このような切り口でページやセクションを用意すると、ユーザーの具体的な質問に対応しやすくなります。
AIにとっても、「この条件ならこのページが参考になる」と判断しやすくなります。
ただし、ページを増やすときは、中身の薄いページを大量に作らないように注意が必要です。
地域名や用途名だけを変えたページをたくさん作っても、ユーザーにとって価値がなければ意味がありません。
地域別・用途別・目的別のページを作る場合は、それぞれに固有の情報を入れましょう。
たとえば、
- その地域でよくある相談
- その用途で注意すべきこと
- その目的に合った利用方法
- 関連する事例や利用者の声
- 料金や条件の違い
- よくある質問
こうした情報があれば、ページの価値が高まります。
AIO/LLMO対策では、ユーザーの具体的な質問に合わせて、情報を整理することが大切です。
9-5. AIが候補として挙げやすい判断材料がそろっているか
AIが会社・店舗・商品・サービスを候補として挙げるには、判断材料が必要です。
判断材料が少ない場合、AIはその情報を安全に紹介しにくくなります。
たとえば、次のような情報がそろっていると、AIは候補として扱いやすくなります。
- 何を提供しているか
- 誰に向いているか
- 対応地域
- 料金の目安
- 利用条件
- 実績や事例
- 利用者の声
- 専門性
- 資格や認定
- 運営者情報
- よくある質問
- 他との違い
- 更新日
- 外部からの評価
逆に、次のようなサイトは候補にしにくくなります。
- サービス内容が抽象的
- 料金がまったく分からない
- 対象者が不明
- 実績や利用例がない
- 運営者情報が薄い
- 外部情報と矛盾している
- 古い情報が放置されている
- 問い合わせしないと何も分からない
AIに候補として挙げてもらうには、自社を一方的におすすめする文章よりも、比較検討に必要な事実を整理することが大切です。
たとえば、次のような情報はAIにもユーザーにも役立ちます。
「当サービスは、初めて利用する個人のお客様向けに、事前相談から利用開始後のサポートまで対応しています。」
「料金は内容によって異なりますが、標準的な利用では○○円〜○○円程度が目安です。」
「○○市を中心に、近隣エリアからの相談にも対応しています。」
「これまでに○○件以上の相談に対応しており、特に○○に関する相談が多くなっています。」
「短期間で始めたい方には基本プラン、継続的なサポートを希望する方には月額プランが向いています。」
このような情報があれば、AIはユーザーの条件に合わせて紹介しやすくなります。
AIO/LLMO対策で重要なのは、「AIにおすすめしてもらうための宣伝文」を増やすことではありません。
AIが判断できるだけの具体的な材料をそろえることです。
ヒニアラタ編集部 監修: 馬庭 吾以千
ヒニアラタ編集部では地方の中小企業様のWeb活用をお手伝いするため、私たちが持っている専門知識を「コラム」という形で分かりやすく公開しています。 私たち自身が地方の企業であるからこそ分かること、感じることがあると思っています。