AIO/LLMO対策講座③!重要な情報がテキストで読める状態になっているか? 〜AIに選ばれやすいWebサイトにするためのセルフチェックガイド〜
4. チェック2:重要な情報がテキストで読める状態になっているか
AIO/LLMO対策で非常に重要なのが、「重要な情報をテキストで書くこと」です。
Webサイトでは、見た目を良くするために、画像やバナー、スライダー、動画などを使うことがあります。これらはユーザーの印象を高めるうえで役立ちます。
しかし、会社名、サービス内容、商品の特徴、料金、対象者、対応地域、実績などの重要な情報を画像の中だけに入れてしまうと、検索エンジンやAIが正しく理解しにくくなる場合があります。
人間は画像を見て雰囲気を理解できますが、AIや検索エンジンがWebページを理解するときには、HTML上のテキスト情報が大きな手がかりになります。
もちろん、近年のAIは画像を理解する能力も高まっています。
それでも、Webサイト上で安定して情報を伝えるためには、重要な内容を画像だけに頼らず、本文テキストとして記載することが基本です。
特に次のような情報は、必ずテキストとして書いておきたい情報です。
- 会社、店舗、団体の名称
- 何を提供しているのか
- 誰に向けた商品・サービスなのか
- 対応地域
- 料金や費用の目安
- 利用条件
- 実績や事例
- よくある質問
- 問い合わせや相談の流れ
- 営業時間や所在地などの基本情報
AIに選ばれやすいWebサイトを目指すなら、「見た目で伝える」だけでなく、「文章でも伝える」ことが大切です。
4-1. 画像だけで重要な説明をしていないか
まず確認したいのは、重要な情報を画像だけで説明していないかどうかです。
たとえば、次のような情報が画像の中にしか入っていない場合は注意が必要です。
- キャンペーン内容
- サービスの特徴
- 料金プラン
- 営業時間
- イベント日程
- 対応地域
- 申込方法
- 会社の強み
- 比較表
- お客様の声
人間がページを見たときには分かるかもしれませんが、検索エンジンやAIにとっては、テキストとして抽出しにくい情報になる可能性があります。
また、画像の中の文字は、スマートフォンでは小さくて読みにくいことがあります。
特に、バナー画像の中に小さな文字を詰め込んでいる場合、ユーザーにとってもAIにとっても情報が伝わりにくくなります。
改善するには、画像内の重要な情報を、ページ本文にもテキストとして書き出します。
たとえば、画像に次のような内容が入っているとします。
「初回相談無料」
「中小企業向け」
「月額9,800円から」
「島根県全域対応」
この場合、画像だけでなく、本文にも次のように書きます。
当サービスは、中小企業向けの相談サービスです。島根県全域に対応しており、初回相談は無料です。料金は月額9,800円からご利用いただけます。
このように、画像で見せる情報と本文で読ませる情報を両方用意することで、人にもAIにも伝わりやすくなります。
画像を使ってはいけない、ということではありません。
重要なのは、画像にしか情報がない状態を避けることです。
4-2. トップページで「何を提供している会社・団体か」が分かるか
トップページは、Webサイト全体の入口です。
ユーザーも検索エンジンもAIも、トップページを見て「このサイトは何のサイトなのか」を判断します。
そのため、トップページの分かりやすさは非常に重要です。
特に、ファーストビューやページ上部で、次のような情報が伝わるかを確認しましょう。
- 何を提供している会社・店舗・団体なのか
- 誰に向けたサービスなのか
- どの地域に対応しているのか
- どのような課題を解決できるのか
- 他と比べたときの特徴は何か
よくある問題は、トップページの最初に抽象的なキャッチコピーだけが表示されているケースです。
たとえば、次のような表現だけでは、何の会社なのか分かりにくい場合があります。
「未来をつくる」
「人と地域をつなぐ」
「想いをカタチに」
「お客様に寄り添うパートナー」
「新しい価値を創造する」
これらの表現は、ブランドメッセージとしては悪くありません。
しかし、それだけではAIが会社の具体的な内容を理解しにくくなります。
トップページでは、抽象的な言葉に加えて、具体的な説明を入れることが大切です。
たとえば、次のような形です。
「○○市で、個人のお客様向けに相続・遺言・不動産登記の相談を受け付けている司法書士事務所です。」
「中小企業向けに、勤怠管理・請求管理・顧客管理のクラウドシステムを提供しています。」
「地域の子育て世帯を対象に、一時預かり、親子イベント、育児相談を行う子育て支援施設です。」
「観光客向けに、地元食材を使ったランチと宿泊プランを提供する温泉旅館です。」
このように、具体的な説明があると、ユーザーにもAIにも伝わりやすくなります。
トップページでは、かっこいい言葉だけでなく、分かりやすい言葉を置くことが重要です。
4-3. 商品・サービス・活動内容が文章で説明されているか
商品・サービス・活動内容のページでは、内容を文章できちんと説明することが大切です。
たとえば、商品一覧やサービス一覧に、画像と短いタイトルだけが並んでいるサイトがあります。
見た目はすっきりしていますが、検索エンジンやAIにとっては情報が不足する場合があります。
それぞれの商品・サービス・活動について、少なくとも次のような情報をテキストで書いておくとよいでしょう。
- 何を提供しているのか
- 誰に向いているのか
- どのような課題を解決するのか
- 主な特徴は何か
- 利用の流れはどうなっているのか
- 料金や条件はあるか
- よくある質問は何か
たとえば、単に「相談サポート」と書くだけでは、内容が分かりません。
次のように書くと、かなり分かりやすくなります。
「相談サポートでは、初めて利用する方に向けて、現在の状況をヒアリングし、利用できる制度や手続きの流れを整理します。相談は予約制で、対面・オンラインの両方に対応しています。」
このように、内容を具体的に書くことで、ユーザーは自分に合っているか判断しやすくなります。
AIも、サービスの内容や対象者を理解しやすくなります。
また、ページ内では、専門用語を使いすぎないことも大切です。
業界内では当たり前の言葉でも、ユーザーにとっては分かりにくい場合があります。専門用語を使う場合は、簡単な説明を添えましょう。
たとえば、次のような形です。
「初回ヒアリングでは、現在の課題や希望条件を確認します。ヒアリングとは、状況を詳しく聞き取るための打ち合わせのことです。」
AIは専門用語も扱えますが、分かりやすい説明があるページのほうが、ユーザー向けの回答にも使いやすくなります。
4-4. リンクテキストは内容が分かる言葉になっているか
Webサイト内のリンクテキストも重要です。
リンクテキストとは、クリックできる文字のことです。
よくあるリンクテキストには、次のようなものがあります。
- 詳しくはこちら
- こちら
- 詳細
- もっと見る
- クリック
- 続きを読む
これらの表現はよく使われますが、それだけではリンク先に何があるのか分かりにくい場合があります。
人間は前後の文脈やデザインから何となく理解できるかもしれません。
しかし、検索エンジンやAI、スクリーンリーダーなどの支援技術にとっては、リンクテキストそのものが重要な手がかりになります。
たとえば、次のようなリンクがあるとします。
詳しくはこちら
これだけでは、何について詳しいのか分かりません。
次のようにすると、リンク先の内容が分かりやすくなります。
- 料金プランについて詳しく見る
- 導入事例を見る
- 初回相談の流れを確認する
- 店舗一覧を見る
- 採用情報を見る
- よくある質問を見る
このように、リンク先の内容が分かる言葉にすることで、ユーザーにもAIにもページ構造が伝わりやすくなります。
特に、商品・サービスページ、料金ページ、FAQ、事例ページ、問い合わせページなど、重要なページへのリンクは、内容が分かるテキストにしましょう。
また、画像バナーだけでリンクしている場合も注意が必要です。
画像にリンクを設定する場合は、alt属性を適切に設定し、できれば近くにテキストリンクも用意するとよいでしょう。
リンクテキストは小さな部分に見えますが、サイト全体の分かりやすさに大きく関わります。
4-5. 見出しだけでページの構成が理解できるか
最後に確認したいのは、見出しの分かりやすさです。
見出しは、ページの構造を伝える重要な要素です。
ユーザーは、ページを上から下まで丁寧に読むとは限りません。多くの場合、見出しを見ながら、自分に必要な情報があるかどうかを判断します。
AIや検索エンジンにとっても、見出しはページ内容を理解するための手がかりになります。
見出しが整理されているページは、ページ全体のテーマや情報の流れが伝わりやすくなります。
たとえば、次のような見出しだけでは、内容がやや分かりにくい場合があります。
特徴
選ばれる理由
サポート
流れ
よくある質問
もちろん、このような見出しを使ってはいけないわけではありません。
ただし、もう少し具体的にすると、内容が伝わりやすくなります。
当サービスの3つの特徴
初めての方に選ばれる理由
利用開始後のサポート内容
お問い合わせから利用開始までの流れ
申し込み前によくある質問
見出しを具体的にすると、ユーザーは必要な情報を探しやすくなります。
AIも、ページ内のどこに何が書かれているかを理解しやすくなります。
見出しを確認するときは、次の点をチェックしましょう。
- ページタイトルと本文の内容が一致しているか
- H1、H2、H3の階層が自然か
- 見出しだけを読んでも内容の流れが分かるか
- 抽象的すぎる見出しになっていないか
- 同じ見出しが何度も繰り返されていないか
- ユーザーが知りたい言葉が入っているか
AIO/LLMO対策では、見出しに検索キーワードを無理に詰め込む必要はありません。
大切なのは、ページの内容を正しく表す見出しにすることです。
人が読んで分かりやすい見出しは、AIにとっても理解しやすい見出しになります。
重要な情報をテキストで書き、分かりやすい見出しで整理する。
これだけでも、WebサイトはAIに理解されやすい状態へ近づきます。
ヒニアラタ編集部 監修: 馬庭 吾以千
ヒニアラタ編集部では地方の中小企業様のWeb活用をお手伝いするため、私たちが持っている専門知識を「コラム」という形で分かりやすく公開しています。 私たち自身が地方の企業であるからこそ分かること、感じることがあると思っています。