AIO/LLMO対策講座⑭! AI流入や検索流入を計測できているか? 〜AIに選ばれやすいWebサイトにするためのセルフチェックガイド〜
15. AI流入や検索流入を計測できているか
AIO/LLMO対策は、実施して終わりではありません。
Webサイトの情報を整えたあとに、「どのような検索で見られているか」「どのページが読まれているか」「問い合わせや購入につながっているか」を確認し、継続的に改善していくことが重要です。
AI検索や生成AI経由の流入は、従来の検索流入と比べて見えにくい部分もあります。
ユーザーがAIに質問し、その回答を読んでから会社名で検索することもあります。
AIの回答内に表示されたリンクからWebサイトを訪れることもあります。
AIで情報収集したあと、後日あらためて指名検索することもあります。
そのため、AIO/LLMO対策の効果を完全に数値化するのは簡単ではありません。
しかし、まったく計測しないままでは、どの改善が役立っているのか分かりません。
まずは、Search ConsoleやGA4などの基本的なツールを使い、検索流入、参照元、問い合わせ、購入、予約、資料請求などの変化を確認できる状態にしておきましょう。
AIO/LLMO対策では、次のような変化を見ることが大切です。
- 指名検索が増えているか
- 比較・おすすめ・選び方系の検索が増えているか
- 料金ページやFAQページが読まれているか
- 事例ページや導入例ページが読まれているか
- AI関連の参照元から流入があるか
- 問い合わせや購入につながっているか
- 古いページではなく、正しいページに流入しているか
AIに選ばれるWebサイトを目指すなら、情報を整えるだけでなく、結果を見て改善する仕組みを持つことが大切です。
15-1. Search Consoleで検索クエリを確認しているか
まず確認したいのは、Google Search Consoleです。
Search Consoleを使うと、Google検索で自社サイトがどのように表示されているかを確認できます。
特に見るべき項目は、検索クエリです。
検索クエリとは、ユーザーが検索した言葉のことです。
たとえば、次のような検索クエリを確認できます。
- 会社名
- 店舗名
- サービス名
- 商品名
- 地域名 + サービス名
- 料金に関する検索
- 選び方に関する検索
- おすすめに関する検索
- 比較に関する検索
- 悩みや課題に関する検索
AIO/LLMO対策では、特に次のような検索クエリに注目するとよいでしょう。
- ○○ おすすめ
- ○○ 比較
- ○○ 選び方
- ○○ 費用
- ○○ 料金
- ○○ 相談
- ○○ 地域名
- ○○ 初めて
- ○○ 法人向け
- ○○ 個人向け
- ○○ メリット
- ○○ 注意点
これらは、ユーザーが比較検討している可能性の高い検索です。
こうした検索クエリで表示回数が増えている場合、AIO/LLMO向けに整えたページが、検索でも評価され始めている可能性があります。
Search Consoleでは、次の項目を確認しましょう。
- 表示回数
- クリック数
- クリック率
- 平均掲載順位
- 検索クエリ
- 表示されたページ
- デバイス別の状況
- 国や地域
特に重要なのは、「どのページが、どの検索クエリで表示されているか」です。
たとえば、料金ページが料金系の検索で表示されているか。
FAQページが質問系の検索で表示されているか。
事例ページが業種や目的に関する検索で表示されているか。
これを確認すると、ページごとの役割が見えてきます。
もし狙った検索クエリで表示されていない場合は、ページの見出し、本文、FAQ、内部リンク、タイトルなどを見直しましょう。
Search Consoleは、AIO/LLMO対策の効果を間接的に見るための基本ツールです。
15-2. GA4で参照元を確認しているか
次に確認したいのは、GA4です。
GA4では、ユーザーがどこからWebサイトに来たのかを確認できます。
たとえば、次のような流入経路があります。
- Google検索
- Yahoo!検索
- Bing検索
- SNS
- 外部サイト
- メール
- 広告
- 直接アクセス
- AI関連サービスからの参照
AIO/LLMO対策では、AI関連サービスからの流入があるかも確認したいところです。
たとえば、ChatGPT、Perplexity、Copilotなど、AI検索や生成AIに関連するサービスからリンク経由で訪問される場合があります。
ただし、AI経由の流入がすべて明確に分かるとは限りません。
AIの回答を見たユーザーが、リンクをクリックせずに会社名で検索して訪れることもあります。
AIで情報を知ったあと、ブックマークや直接入力で訪れることもあります。
別の検索エンジン経由で再検索して訪れることもあります。
そのため、AI流入だけを単独で見るのではなく、次のような変化もあわせて確認するとよいでしょう。
- 指名検索が増えているか
- 直接アクセスが増えているか
- 比較ページやFAQページへの流入が増えているか
- 外部サイトからの参照が増えているか
- 問い合わせ前に読まれるページが変化しているか
GA4で確認したい項目は次のとおりです。
- 参照元
- メディア
- ランディングページ
- 閲覧ページ
- 滞在時間
- スクロール
- 問い合わせ完了
- 購入完了
- 予約完了
- 資料請求完了
- フォーム離脱
特に重要なのは、流入数だけでなく、成果につながっているかどうかです。
アクセスが増えても、問い合わせや購入につながっていなければ、ページ内容や導線の改善が必要です。
逆に、アクセス数は少なくても、問い合わせ率が高いページは重要なページです。
AIO/LLMO対策では、流入数だけでなく、ユーザーの行動と成果をセットで確認しましょう。
15-3. AI検索・生成AI経由の流入を把握しているか
AI検索や生成AI経由の流入は、今後ますます重要になる可能性があります。
ただし、従来の検索流入と違い、すべてを正確に把握できるとは限りません。
AIの回答の中で自社名が紹介されても、ユーザーがリンクをクリックするとは限りません。
AIに紹介されたあと、ユーザーが会社名やサービス名で検索し直すこともあります。
そのため、AI経由の影響を見るには、複数の指標を組み合わせる必要があります。
確認したい項目は次のとおりです。
- AI関連サービスからの参照元
- 指名検索の増加
- 会社名 + サービス名の検索増加
- 比較・おすすめ系クエリの表示回数
- 料金ページやFAQページへの流入
- 外部サイトからの参照
- 問い合わせフォームでの流入経路回答
- 商談時に「何で知ったか」を聞いた結果
たとえば、問い合わせフォームに次のような項目を設ける方法もあります。
「当社をどこで知りましたか?」
選択肢の例:
- Google検索
- Yahoo!検索
- SNS
- 知人の紹介
- 比較サイト
- ChatGPTなどの生成AI
- 広告
- 以前から知っていた
- その他
このような項目があると、AI経由の認知を把握しやすくなります。
また、営業や受付の場面で「どこで知りましたか?」と聞くことも有効です。
アクセス解析だけでは見えない情報が、実際の問い合わせ対応の中で分かることがあります。
AI検索・生成AI経由の流入は、まだ計測が難しい部分があります。
しかし、だからこそ早めに記録を取り、変化を見ていくことが大切です。
15-4. 問い合わせや購入につながった流入を確認しているか
AIO/LLMO対策の目的は、単にアクセスを増やすことではありません。
最終的には、問い合わせ、購入、予約、資料請求、来店、相談、申し込みなどの成果につながることが重要です。
そのため、どの流入が成果につながっているのかを確認しましょう。
見るべきポイントは次のとおりです。
- どのページから問い合わせが発生しているか
- どの検索クエリが成果に近いか
- どの参照元から来たユーザーが成果につながっているか
- 問い合わせ前にどのページを読んでいるか
- 料金ページやFAQページが成果に貢献しているか
- 事例ページやお客様の声が読まれているか
- フォームの途中で離脱していないか
たとえば、アクセス数が多いコラム記事があっても、問い合わせにつながっていない場合があります。
その場合は、記事の内容と商品・サービスページのつながりを見直す必要があります。
一方で、アクセス数は少なくても、料金ページや事例ページを読んだユーザーの問い合わせ率が高い場合があります。
この場合、そのページは非常に重要です。
AIO/LLMO対策では、次のようなページが成果に近いことが多くあります。
- 料金ページ
- FAQページ
- 事例ページ
- お客様の声
- 比較ページ
- 選び方ページ
- 商品・サービス詳細ページ
- 問い合わせの流れ
- 資料請求ページ
これらのページは、ユーザーが比較検討を進めるうえで重要なページです。
AI経由で流入したユーザーも、こうしたページを読んで判断する可能性があります。
そのため、成果に近いページの内容、CTA、内部リンク、フォーム導線を定期的に見直しましょう。
15-5. 月次で改善点を見直しているか
AIO/LLMO対策は、一度チェックして終わりではありません。
Webサイトの情報、検索環境、AI検索の表示、ユーザーの行動は変化します。
そのため、月に1回程度は、主要な指標を確認し、改善点を見直すことをおすすめします。
月次で確認したい項目は次のとおりです。
- 検索クエリの変化
- 表示回数が増えたページ
- クリック率が低いページ
- 流入が増えたページ
- 問い合わせにつながったページ
- 離脱が多いページ
- AI関連サービスからの流入
- 指名検索の増減
- 料金ページ、FAQページ、事例ページの閲覧状況
- 古くなった情報
- 外部サイトの情報のズレ
- 口コミやレビューの増減
改善の例としては、次のようなものがあります。
- よく検索されている質問をFAQに追加する
- 表示回数は多いがクリック率が低いページのタイトルを見直す
- 問い合わせにつながるページへの内部リンクを増やす
- 料金ページの説明を分かりやすくする
- 事例ページに成果や利用者の声を追加する
- 古い記事を更新する
- 検索されている地域名や用途に合わせたページを作る
- フォームの入力項目を減らす
- 外部サイトの古い情報を修正する
大切なのは、完璧を目指して一度にすべて直すことではありません。
小さな改善を継続することです。
AIに選ばれやすいWebサイトは、情報が整理され、更新され、ユーザーの疑問に答え続けているサイトです。
計測と改善を繰り返すことで、AIO/LLMO対策は少しずつ強くなっていきます。
ヒニアラタ編集部 監修: 馬庭 吾以千
ヒニアラタ編集部では地方の中小企業様のWeb活用をお手伝いするため、私たちが持っている専門知識を「コラム」という形で分かりやすく公開しています。 私たち自身が地方の企業であるからこそ分かること、感じることがあると思っています。