見積額に差がありすぎ! どうやって比較する?|今さら聞けない、島根で作るホームページ(4)
前回までの記事で、島根県のホームページ制作価格の相場についてお話してきましたが、実際に複数社から見積書がでてきたあと、どういった点に注目して比較すれば良いでしょうか?
今回は見積書を比較するための幾つかのポイントをご紹介します。
目次
前提条件(要求)が満たされているか? 目的を大幅に超えた提案はないか?
まず最初にそもそもの要求が満たされているかどうか等を確認する必要があります。見積依頼する時の漏れや、制作会社が独自に提案してきた内容が見積書に盛り込まれている場合など、比較しようにも前提条件が違う場合があるからです。
漏れがある場合は制作会社に確認をしてみましょう。独自の提案などが入っている場合は、それを抜いたときの条件で再見積をお願いすると良さそうです。
事前に資料(メモ)を用意すると問題を防ぎやすい
制作会社によって前提が異なる見積書を持ってきている場合、打ち合わせの際に上手く伝わっていないことがほとんどだと思います。
例えば「将来的な話や理想論として話したつもりの事が、見積に含まれていて大きな額になっていた」「優先順位は低けれど、ページとしては作っておきたいコンテンツが勝手に外されていた」などです。
こうした問題を防ぐためには、簡単なメモで構いませんので、
- ホームページを作る目的は何か? ターゲットは誰か?
- 納期はいつまでか?
- 新規作成なのかリニューアルなのか(リニューアルの場合は、現在の業者さんも明記)。
- ホームページに盛り込みたいページは何か?(ページ数)
- それらのページのうち、自社で更新したいものはどれか?
くらいのことを明記しておき、オプションとして別見積で以下のような事を伝えておくと良いでしょう。
- 写真や動画の撮影の有無。
- 納品後のアクセス解析などサポートが必要か?
あとは制作会社の方から幾つか質問が出てくると思いますが、概算見積はだいたい同条件で取得できると思います。
支払方式など契約パターンを確認する
最初にかかるイニシャルコスト(制作料金)は安くても、月々の保守料が高かったり、最低契約期間が数年間に及ぶ場合などがあります。
これは、ホームページが無形物でありリース契約には向かないため、保守料や管理料、コンサル料などの名目で事実上の分割払いが行われることがあるためです。
どのような契約パターンでも基本的には問題ありませんが、複数社で見積を比較する場合には、このような契約パターンの差に気をつけておく必要があります。
保守料の価格と内容は確認すべき
数年前に島根県内の企業様からこんな相談を受けた事があります。
「昨年、60万円でホームページを制作したが、今年になって50万円もの保守料請求が届いて驚いている。このままの契約だと、以後は毎年50万円必要らしいが・・・。」
幸い、この企業様がしていたのは最低契約年数の定めのない契約だったので、3年目以降は当社で管理させていただくようになりました。
年間50万という高額な保守料も、保守内容によっては当然あり得るのですが、契約当事者が「驚いている」というくらいなので、事前の説明が不十分だったことは想像に難くありません。
保守契約などをする際には、自社に必要なサポート(保守内容)はなにか、年間どのくらいなら支払えるのかを確認すべきと思います。
制作会社は法人か、個人事業主か
WEB制作の世界では、個人事業主で素晴らしい技術やセンスを持った方が沢山いらっしゃいますので、一概に事業規模で判断をしてはいけません。
ただし、島根県内で法人化していない制作会社は、代表者の人が一人で仕事をしている場合も多く、何かあったときの対応方法などは確認した方が安心です。
逆に法人化している場合など複数人で動いている制作会社だと、「この営業さんいいな!」と思って契約しても、実際に案件がスタートしてみると、その営業スタッフとは別の制作スタッフが担当に付いてしまい残念だった、という場面も考えられます。
それぞれに一長一短ですが、価格面を見てみると個人事業主で運営している制作会社の方が安い傾向にある、という印象を受けています。見積を比較する際には、そのあたりの違いも考慮すると良いかもしれません。
類似の実績を持っているか?
前提条件を同じにして見積書を複数社から取得した場合、最終的に各社近い金額で見積書が出てくることも多いと思います。
そうしたときに参考になるのが、「類似の実績があるかどうか」です。自社と同じ業種の案件を数多くこなしている制作会社であれば、色々な提案もでてきますし、また多くの実績があるだけにアドバイスも的確です。
業種だけでない「類似」の考え方
実績を比較する際には、業種だけではなくサイトの「目的」にも着目すべきです。例えば業種は違っても「リクルートを重視したい」という目的部分は類似している可能性があるからです。
ですので、類似実績については制作会社に有無を問い合わせたうえ、「何が類似しているのか」を聞いてみると間違いありません。
最後は知り合いに聞く
世間は狭い、ということを実感できる我らが島根県。。。何だかんだ言っても知り合いや取引先に聞いてみるのも有効な比較手段です。
よほど新しい制作会社でない限り、それなりの制作事例を持っていると思いますので、公開されている事例の中から知り合いの会社を見つけてきて、評判を聞いてみるもの良さそうです。
もちろん知り合いの会社といっても、ご自身の会社とは状況や目的、課題が違うと思いますので、それらの前提条件の差は考慮する必要があります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。ホームページも決しての安い買い物ではありませんので、しっかりと複数社で見積書をとって、自社にピッタリな制作会社を見つけたいものです。
この記事が皆様の参考になれば幸いです。