【おすすめ運用法有】ネット広告で運用型広告を始めるなら仕組みを理解せよ!
ネット広告の中でも今では主流になりつつある運用型広告ですが、その運用型広告にもリスティング広告やSNS広告などの種類があり、どの広告に出稿することが適切なのか判断が難しい場合があります。
そこで今回は運用型広告の種類からそれぞれのメリットとデメリット、おすすめの運用方法まで細かく解説していきますので、ぜひ今後のネット広告運用の参考にしてくださいね。
目次
運用型広告とは?
まずは最初でも出てきた「運用型広告」についてです。
運用型広告はその名の通り運用していくタイプのネット広告になるのですが、それ以外のネット広告の種類を踏まえてどのような違いがあるのか解説していきます。
他のネット広告との違いは?
ネット広告の黎明期には純広告が主流でしたがその純広告とは大きく違います。
純広告の場合はメディアの広告枠を買い取り、一定期間表示させ続けますが、運用型広告ではターゲティングによって自分の広告を表示させるユーザーを絞ることができます。
純広告では初期投資として掲載費用が必要で、高額な場合は広告の成果はわからないのに数千万円の初期投資を行わなければいけない純広告も存在します。
しかし、運用型広告の場合には掲載した分の費用しか発生しないため、手軽に広告を出稿することができます。
関連記事:ネット広告の種類(特徴・費用等)まとめ!今後注目される新しいネット広告とは?
なぜ運用型広告が爆発的に成長をしたのか
「運用型広告」が79.8%の1兆3267億円と、全体の約8割を占め、前年までと同じくインターネット広告取引の主流を担う状況は変わりません。
運用型広告は毎年成長を続けていますが、2019年には、ネット広告全体の約80%の広告費を占めており、今後も運用型広告に使用される広告費は増大すると言われています。
ではなぜここまで運用型広告が成長したのかについてお話しします。
低コストで広告を出稿することができる
一つ目の理由として低コストで出稿することができる点です。
運用型広告がここまでシェアを拡大してきた最大の要因でもあり、一部のSNS広告では数百円単位から出稿することができ、リスティング広告では入札の単価次第では同様の価格帯で出稿することができます。
そのため企業だけではなく、個人でも出稿しやすいというメリットを持っています。
実際に起こった表示やクリックに対して広告費を支払うので広告費の削減ができる
次に広告費の削減ができる点です。
チラシなどで広告を出稿する場合、すでに料金が決まっていますが、ネット広告の場合はユーザーが広告をクリックするか表示された場合に対して料金が発生します。
ですので、広告に対して関心のある人にだけ表示できる為、結果的に広告費の削減につなげることができます。
運用型広告の種類
運用型広告には複数種類ありますが、その中でも押さえておくべき2種類の運用型広告を紹介します。
リスティング広告
まずはリスティング広告です。
ネット広告の中ではかなり有名な種類の広告ですが、特徴からメリット、デメリットについて解説していきます。
リスティング広告の特徴
リスティング広告の特徴としてあらかじめ広告を表示する検索キーワードを設定することで、ユーザーがそのキーワードを検索した時に検索結果と同時に出稿した広告を表示させることができます。
リスティング広告のメリット
リスティング広告のメリットは何といってもクリック率がネット広告の中でも非常に高いことです。
一般的なディスプレイ広告(バナー広告や動画広告など)は平均1%以下と言われており、SNS広告であればYouTube広告とInstagram広告と比較してみるとクリック率の平均はYouTube広告は0.8%、Instagram広告は0.3%とかなり差があります。
対して、リスティング広告は、平均クリック率がなんと5%とディスプレイ広告と比べて5倍以上高く、リスティング広告はどれだけユーザーに表示させるかが重要になります。
関連記事:ネット広告のクリック率とは?クリック率の平均や上げ方まで徹底解説!
リスティング広告のデメリット
リスティング広告のデメリットは表示させるためにキーワードを入札(入札についてはこの後説明します)しますが、その入札の単価が他の運用型広告と比べて高額になってしまう可能性があります。
一般的な運用型広告のクリック単価は数十円~数百円と言われていますが、リスティング広告では、保険会社が「自動車保険」や「生命保険」といったキーワードに広告を出すことができればその保険会社はほぼ制約することが可能です。
だからこそこのようなキーワード(ビッグキーワードとも言います)には1クリック当たりの相場が1万円を超えたりと競合会社が多ければ広告費用が跳ね上がってしまいます。
入札とは?
先ほどお話しした「入札」についてお話ししますが、リスティング広告での入札は「1クリックの単価にいくら出すのか」を競合企業を競うことです。
この入札で何が変化するのかというと、指定のキーワードで検索をすると検索上位から定期的に広告が表示されます。その表示の掲載順が上位から変動するようになるのでリスティングを行う上でこの入札は非常に大切なことになります。
メリットでクリック率が高いということをお話ししましたが、それはあくまで「平均」であり 検索上位であればなんと20%近くクリック率があるという平均値も出ています。
だからこそ基本的に入札では1位、2位を狙えるようなキーワードをチョイスすることが重要になります。
SNS広告
次にSNS広告です。運用型広告では先ほど紹介したリスティング広告とこのSNS広告をまずは知っておきましょう。
SNS広告は現在普及しているSNSそれぞれが広告枠として準備している箇所に広告を表示するものです。
SNS広告はFacebook、Twitter、Instagramなど複数ありますが、それぞれのSNSで運用型広告を準備しています。
SNS広告の特徴
SNS広告にはターゲティングという特徴があり、今まで純広告等ではメディアを開いた全ての人物に対して同様の広告を表示させる方法が一般的でした。しかし全ての人に対して表示させたとしても例えば大きく、男性にはあまり興味がない「女性向けの広告」といった、広告の表示に対する無駄が発生していました。
純広告は期間で一律の広告費を支払う方式だったので、発生している無駄はあまり気にされませんでした。
しかし、SNS広告など運用型広告では、課金形式に「インプレッション課金」といった課金形式も登場したことによって、広告を表示する人を厳選しなければ余計な広告費が発生する状況となりました。そこでターゲティング(後ほど説明します)を行うことで表示する人を厳選でき興味があると思う人にしか広告を表示されなくなりました。
SNS広告のメリット
SNS広告のメリットは何といってもリーチ(広告を表示すること)できるユーザー数が多いということです。
現在のSNSの利用者数を日本国内だけでまとめた表が以下です。
SNS | 月間アクティブユーザー数 |
約2,600万人 | |
約4,500万人 | |
LINE | 約8,400万人 |
約3,300万人 | |
YouTube | 約7,000万人 |
参照データ:echoes
このようにそれぞれのSNSでかなり差があります。
更に世界規模でまとめた表が以下です。
SNS | 月間アクティブユーザー数 |
約27億4,000万人 | |
約3億3,000万人 | |
LINE | 約1億6,700万人 |
約10億人 | |
YouTube | 約20億人 |
参照データ:Insta Lab
世界規模になると紹介している全てのSNSで1億人以上のユーザー数がおりTwitterやFacebookでも使用する年齢層はかなり異なってきます。
しかしLINEの場合は世界規模でも1億6,000万人とにほんの倍近くしかいないことが分かります。
ここでそれぞれのSNSに対しての特徴が見えてきます。
LINEの場合は日本が過半数を占めているので、日本人に対してアプローチをかける広告ツールとしては非常に適しており、対照的に大企業で世界に向けてSNSで認知を広げたい場合にはLINE以外のツールを使用するほうが効果が高いです。
このようにそれぞれのSNSに特徴があり、ターゲティングを行うだけではなくSNS独自のユーザーに対してリーチを広げることができます。
SNS広告のデメリット
次にデメリットですが、新規開拓が苦手という弱点を持っています。
例えば純広告で何かのサービスを展開したい場合に様々なユーザーが流入してきますが、その中で「意外な属性のユーザーが流入してきた」ということがあります。
しかしSNS広告の場合はそのような意外性を見つけにくいというのが弱点です。
その意外性を見つけるためには、ターゲティングを日々、もしくは隔週で変更することでリアルな数字を見ながら新たな属性を発見するようになるので新しい市場を見つけるには時間がかかってしまいます。
SNS広告は広告費を節約することができますが、新規開拓という発見をしにくいデメリットもあるので、あらかじめどういった属性が興味があるのかをテストする方法もデメリットを解消する上でおすすめの方法です。
関連記事:ネット広告は効果がない?効果がないと感じる原因と対策を徹底解説!
運用型広告と純広告、実際はどちらがいいの?
ここでは運用型広告について重点的に説明してきましたが、では、ネット広告でメジャーな純広告とどちらがいいのかについて解説していきます。
流入後のマーケティングフロー次第でどちらを選ぶのか決めるのがおすすめ!
運用型広告と純広告のどちらがいいのか、という質問がよく挙がりますが、当社の答えとしては「どれだけ広告業務(集客業務)を楽したいのか」という点が非常に大きい点になります。
運用型広告は手間がかかってしまうので大変!
運用型広告は広告費も削減することができ、更に小コストで広告を出稿することができるので メリットの高い広告です。
しかし純広告と違い、日々メンテナンスを行わなければ、予算が超過して広告が表示されなくなったり、広告費が急増したりとトラブルが発生しがちです。
ここで流入後にユーザーのサポートを行わなければいけないマーケティングになっている場合にはこの集客部分だけ力が入ってしまい、本来行わなければいけないマーケティングがおろそかになってしまう可能性があります。
全体のマーケティングを鑑みてどちらか選択するのがおすすめ!
ここでどちらを選択すのかは、集客だけではなく、流入してきた後にどのようなマーケティングを行うのかで純広告、運用型広告を決める方法がおすすめです。
運用型広告は先ほども言ったようにメンテナンスの手間がかかります。
更にそういった場合には広告費が急激に増えたりとトラブルも発生してしまいます。
しかし純広告の場合はメンテナンスをすることがなく集客をすることができるので、その後のマーケティングに集中することができます。
流入後のマーケティングを疎かにしてしまうと、最終的な売上が落ちてしまい、運用型広告にして広告費を削減した意味が一切なくなってしまいます。
どちらかの広告で迷っている場合は流入後のマーケティングをしっかり確認し、どれだけ手間がかかるのか、人員的に間に合っているのか想定し、どちらか選択するようにしましょう。
運用型広告はPDCAサイクルを行うことが重要!
運用型広告は手間がかかるというお話しをしましたが、その手間は全てPDCAサイクルを回すための手間です。
PDCAサイクルとは
PDCAサイクルとは、Plan(計画)・Do(実行)・Check(評価)・Action(改善)を繰り返すことによって、生産管理や品質管理などの管理業務を継続的に改善していく手法のことです。
運用型広告で必ず行うことがPDCAサイクルです。
例えばターゲティングで20代に対して広告を表示させるようにした場合に、クリック率や広告費の内訳が芳しくない場合には別の施策を練らなければいけません。
このように何度も試行錯誤を行うことで最適化をしていくことで純広告以上に広告費を安くで集客を行うことが可能になります。
しかし、PDCAサイクルを行わなければ逆に短期間で純広告以上の費用が掛かってしまう場合があるので必ず日々メンテナンスを行わなければいけません。
運用型広告のは外注することができる?
最後に運用型広告は手間がかかるというお話をしましたが、この運用を外注にすることで運用型広告特有の手間をほぼ全て削減することができます。
そこで運用を外注した場合にどれだけ追加でコストがかかるのかについて解説していきます。
運用型広告の外注にかかるコストは?
今まで手間を考えて運用型広告と純広告のどちらを選択するのかを考えたほうがいいというお話をしましたが、最近よくある手法としてはこれから紹介する、広告代理店を使用する方法が非常に多く使用されています。
では広告代理店に依頼するにはどうしたらいいのか、そしてどのようは費用形態なのか例を挙げて紹介します。
広告予算に応じて依頼できる広告代理店は変化する
まず大前提にあるのが、運用する広告予算の金額に応じて変わります。
実際に大手広告代理店の場合には一千万円単位の広告依頼のみ受注したりする場合もあり、実際にどれほど広告に予算を投じるのかで依頼できる広告代理店は絞られます。
なぜ予算に応じて運用することができる広告代理店は変化するのかですが、広告代理店の報酬体系は運用広告の〇〇%というように成果報酬の場合が多く、その規模が小さければ広告代理店は利益が出ないからです。
初期費用や固定で費用が発生する場合もありますが、一般的な運用型広告を依頼できる広告代理店の仕様は紹介した通りになります。
運用型広告は極めることができれば集客のコストが大幅に削減することができる
運用型広告の種類や使い方、そして外注したときのコストについてお話ししました。
運用型広告は手間がかかる反面、純広告とは違い、流入してくるユーザーを絞ることで、広告費の削減から流入後のマーケティングの簡略化といった多数のメリットが存在します。
今は運用型広告に数百円単位からでも広告を出稿することができ、企業だけではなく、個人でも参入することができます。これからますます運用型広告のシェアは広がっていきますので今からでも一度利用してみてはいかがでしょうか?