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ネット広告は効果がない?効果がないと感じる原因と対策を徹底解説!

現在市場規模も日本だけで2兆円、世界だと60兆円規模のネット広告業界ですが、実際にネット広告を運用してみたときに広告費を使っただけで何一つ効果が無かったということはないでしょうか?

今回はネット広告で効果が出ないときのパターンと対策をご紹介していきますので、ぜひ今後のネット広告運用に活かして下さいね。

ネット広告に効果がない訳ではなく、運用方法が適切ではないから効果が出ない

効果がないときのパターンについてお話しする前に、前提条件としてネット広告でも効果的な集客は実現できます。

「広告費を無駄にするだけでネット広告は一切使えないからやらない方がいいのではないか?」

と一概に決めつける方も中にはいらっしゃいますが、そんなことは一切ありません!

効果が実感できないのは何かしら原因があり、効果が出ていないだけということを理解するようにしてください。

ネット広告ではどんな数値がどれだけ取得できていれば平均値?

まずはネット広告業界で使われる数値の平均値を知っておきましょう。

今回は

  • インプレッション数
  • クリック数
  • コンバージョン数

について解説していくのでこの3つを組み合わせた数値の平均を見ていきます。

クリック率(CTR:Click Through Rate)

表示された広告がクリックされた頻度を示す割合です。

キーワードや広告の成果を判断するのに役立ちます。

クリック率は、広告のクリック数を表示回数で割った値です。

クリック数 ÷ 表示回数 = クリック率(CTR)の式で表され、たとえば表示回数が 100 回でクリック数が 5 回の場合、クリック率は 5% となります。

Google広告「クリック率とは」より引用

まずはクリック率です。

これは広告の効果としても非常に重要な指標になりますが、その平均値はアドセンス広告とディスプレイ広告とでは大きく違っています。

ジャンルにもよりますが、

  • アドセンス広告:2%~4%(検索順位でも10%程度変動します)
  • ディスプレイ広告:0.5%~1%

クリック率は基本的に数%取れれば平均ということを覚えておきましょう。

コンバージョン率(CVR:Conversion Rate)

コンバージョン率(成約率、コンバージョンレート、CVRともいう)とは、Webサイトの目標に達した数を、目標に達する最初の段階に入った数で割った割合のこと。

コトバンク「コンバージョン率」より引用

クリックしたユーザーの中でどれだけの人数がその先のコンバージョン(商品の購入や会員登録など)に到達しているかの指標です。

コンバージョンを何に設定しているのかによって平均値も変動しますが、大きく分けて

  • 商品の購入では1%~3%
  • 会員登録等無料で行えるものでは8%~15%

このように平均値は大きく変動します。

効果がないと思ってしまうよくあるパターンとその対策法

それではこれからネット広告で効果が実感しづらい時に陥っているパターンと対策法をお話ししていきます。

インプレッション数が低い場合

まず最初にインプレッション数に着目してみます。

インプレッション数というと広告を表示させた回数ですが、そもそもインプレッション数が低いということはユーザーに全く表示されていないということです。

ネット広告の広告費の仕様は

  • インプレッション課金
  • クリック課金
  • コンバージョン課金

この3つがネット広告を運用するためのメジャーな課金方法です。

他にも動画広告であれば視聴課金であったり、アプリだとインストール課金といったものがありますが、基本的な仕様は変わりません。

それでは広告費の仕様をもとになぜインプレッション数が低いのか、原因として2つ考えられるので一つずつ確認していきましょう。

設定している予算が少ない

インプレッション課金では表示回数に対して課金するため、安定したインプレッション数を実現することができます。

一方クリック課金ではクリックに対して広告費が発生するため、例えば1万円を予算として設定していた時にクリック単価が1000円だった場合は10件クリックされただけで予算上限に達してしまい、以降は広告が表示されなくなります。

予算を上げることで確実にインプレッション数を上げることができます。

入札単価を上げる

検索型連動広告(リスティング広告)は1クリック当たりどれだけ予算を出すことができるのかを設定(入札)したキーワードをユーザーが検索することで広告が表示されるネット広告です。

インプレッションが低いということは入札単価が低く、掲載順位も低いことが考えられます。

競争が激しいキーワードに参入してしまうと、入札単価が高くなってしまい検索上位になるだけでもかなりの広告費がかかってしまいます。

そういった場合には別の競争率の低いキーワードに入札することでインプレッション数をはじめ、相乗的にクリック率も上げることが可能です。

クリック数が低い

次にクリック数が芳しくない場合の原因について解説します。

クリック数は最初にもお話ししたようにインプレッション数と比較し、クリック率(CTR)を算出することでその数値が高いのか低いのかを判断します。

それでは今回は2種類の原因について解説していきます。

ターゲティングが適切ではない

まずはターゲティングについてです。

広告を出す時は必ず、文章や画像、動画を用いますが、それが表示されるユーザーの印象に残らないことが原因でコンバージョンが低くなっている可能性があります。

例えば「美容」というジャンルで広告を出す時に、ターゲティングを「男性」にすると広告が表示されるユーザーに刺さるでしょうか?

最低限でも「女性」にターゲティングをすることでコンバージョンは改善できそうですよね?

このようにどれだけ広告が良くてもターゲティングが適切でないと、そもそも興味を示してもらえないことがほとんどです。

訴求力が弱い

次に出稿している広告についてです。

どんなにターゲティングが適切でも訴求力が弱いと他の記事に目移りしてしまいます。

クリック率を上げるためには興味を惹くような印象を与えたり、購買欲求をくすぐるような工夫をすることで改善することができるので実践してみましょう。

コンバージョン数が低い

次にコンバージョンです。

クリック数=コンバージョン

と考えてもいいですが、本来の目的は自社商品を販売する、もしくは自社メディアの認知度を上げるというのが目的ですよね。

クリック数は良いがコンバージョンが低い場合はどのような原因、対策を取ったほうがいいのでしょうか?

広告の内容と実際の内容が乖離している

まず考えられるのは広告の内容と実際の内容が乖離していることです。

乖離というと広告を見た段階ではその商品に興味があったり欲しいと思い、クリックされるが、実際に商品サイトに遷移した後に「あれ?思っていたのと違う」といった印象を持たれてしまうとコンバージョンが低くなる傾向があります。

他にも「思ったより高額」ということもコンバージョンが低くなってしまいます。

コンバージョンまでの導線が分かりづらい

例えば、クリック後にある商品の購入サイトに遷移した時に、購入するまでに時間がかかったり、導線が複雑すぎると購入までたどり着くことが少ない傾向にあります。

クリックして遷移するページが一つ増えてしまうだけでもCVRはガクッと下がってしまいます。

この導線を考えるときには一度ユーザーと同じ立場で導線を確認し、ストレスを感じてしまう場所を改善するだけでもCVRを上げることができます。

効果を出すためのチェックリスト

これまで効果が出ないと感じたときによくあるパターンを3つ紹介し、原因についても解説してきました。

次にネット広告で効果を出すために何をチェックすべきなのかをチェックリストとしてまとめました。

これはネット広告の設定もですが、作成した広告についても言及しているのでしっかりとチェックしてみてください。

1.訴求力がある広告になっているか

ネット広告に出稿する以前にまずはこれを必ずチェックしてください。

この工程を怠ってしまうと、これ以降にお話しすることを改善しても抜本的な効果を見込むことが難しいです。

ですが、この工程を細かく精査することができれば想像以上に効果を見込むことができるので手を抜かないようにしましょう。

ネット広告の仕様に対する原因についてもお話ししてきましたが、出稿している文章、画像、動画に訴求力があるのかによって数値の良し悪しが決まります。

ネット広告で失敗しがちなパターンとしてターゲティングを真っ先に改善する方が多いですが、まずは出稿している広告に注目してみましょう。

2.ターゲティングは適切か

次にターゲティングです。

  • 「広告の訴求ポイント」と「年齢層やジャンルのターゲティング」
  • 訴求ポイントとクリック後の内容は適切か

この2つを相関的に見ていく必要があるので簡単そうに思えますが、意外と難しいのがターゲティングです。

しかしこのターゲティングで迷ってしまっては広告を出稿することすらできませんので最初は

  • この商品が欲しい人はどんな人なのか?
  • 興味を持っている人はどんなことを検索するのか?

といった予測で設定するのがおすすめです!

Google広告やSNS広告では日々ターゲティングを変更することができるので、この後お話しするPDCAサイクルで改善していきましょう。

3.PDCAサイクルは適切か

最後にPDCAサイクルです。

PDCAサイクルは、純広告でも運用型広告でも必ず行うべき方法です。

純広告の場合は1週間~1ヵ月スパンで改善しながら広告効果を高めていく方法しかありませんが、運用型広告では毎日ターゲティングなどの設定を変更することができるので、日々PDCAサイクルを回すことができます。

日々PDCAサイクルを回すことで出稿している広告がどんなターゲティングに効果的なのか、クリック先での成約(コンバージョン)が高いのはどのような属性なのかを掴むことにも繋がるので、広告を運用する際は放置するのではなく定期的に改善していくように心がけましょう。

ネット広告で手早く効果を出すためには

ネット広告で効果が出ないときに考える原因についてお話ししてきましたが、最後にネット広告で効果を出したい方に行ったほうがいい施策をご紹介します。

広告は複数運用すべき

まず第一に広告は複数個運用すべきです。

複数広告を運用するのは予算が倍かかってしまい、手間も倍かかってしまうのでやめたほうがいいのではないかと思われがちですが、ネット広告のノウハウを持っている広告代理店は基本的に複数広告運用しています。

それはなぜかなのか解説していきます。

ABテストが容易にできる

複数運用することでABテストを容易に行うことができます。

例えば画像広告を使用して集客を行う場合だと

  • シンプルで単調な画像
  • ギラギラしていて豪華な画像

どちらがいいのかなと作成する場合に悩むことがあるかもしれません。

このようにどちらの広告が効果があるのか迷いながら決断するようであれば両方のパターンの広告を準備するようにしましょう。

同じターゲティングで同時に出稿することで、それぞれのインプレッション数、クリック数は出稿して翌日には取得することができます。

そこでどちらの広告が適切なのかを実数で判断することができます。

この判断材料は今回の画像だけではなく、ノウハウとして蓄積することができるので今後同様の迷いが生じたときには、この経験を活かして予算をかけずに判断できるのでABテストは極力行うようにしましょう。

広告代理店へ委託する

少し予算は増加しますが、安定した集客をしたい場合は広告代理店へ委託することがおすすめです。

広告代理店は全国に2,000社以上あり、予算は数万円~数千万円規模の案件のみといった企業まで多種多様です。

このように様々な企業があるからこそ、出稿したい広告に沿った広告代理店を探すことで最低限の費用で広告を出稿することができます。

委託することでかなりの手間を削減することができる

広告代理店に委託するメリットとして効果だけではなく、広告を設置する手間をほぼ全て削減することができます。

広告主はコンバージョンした後のカスタマーサポートなど別の仕事があるはずです。

そこに広告作業が増えてしまうとキャパシティオーバーに陥ってしまう恐れがあります。

そのようなときに広告事務を全て委託することで適切なアドバイス、改善をすることができるので広告に関する手間を最小限にすることができます。

ネット広告は効果が無いとあきらめるのが一番勿体ない!

ネット広告業界は目まぐるしく成長をしています。

昨日まで使えていた広告が翌日には効果が出ないということも珍しくはありません。

簡単に広告を出稿することができる反面、メンテナンスが大変、効果を実感するまでに時間がかかる可能性があることを知っておく必要があります。

どんな企業や広告代理店でもトライアンドエラーを繰り返してネット広告を有効活用できるようになっています。

効果が無いと一度で諦めるのではなく地道に繰り返して自分の広告に適したネット広告市場を見つけてみましょう!

まずは、お気軽にお問い合わせください